いつも隣に君がいた










「……いらなーい」










起きたばかりでまだはっきりと動かない口でそう言う。










いつものようにソファに寝転がろうと思ったけれど、先に弟が座ってテレビを見ているから、あきらめて椅子に座る。










「もう、何時だと思ってるの」










コーヒーが入ったマグカップを手に、お母さんが私の向かいの席に座る。










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