いつも隣に君がいた











お父さんや警察の人たちが、何とか私を落ち着かせようと『落ち着いて』、『大丈夫』と何度も言っているのが聞こえた。











だけど、伝えようとすればするほど、涙でしゃくりあげて、うまく話せなかった。











この時の夢を、幾晩となく見ていた。











夢の中でも私は、泣き叫んでいて、永遠とカイに届くはずのない後悔の念を伝えていた。











『あの時、私がボールを蹴らなければ…』











『サッカーをしていなければ…』











< 649 / 713 >

この作品をシェア

pagetop