先生と恋したい
4.最悪な出会いの次の日


次の日の朝。起きてみたけど昨日のことは夢じゃないみたい。机の上の宿題プリントがそれを物語っている。


「ああああ…
夢であって欲しかった……」


「何が?」


振り向くと2歳違いの弟、翔(しょう)が立っていた。


「翔!おはよ〜なんでもないよ!」


「おはよう。急がないと遅刻。」


「……ん?」


「遅刻。さっきも起こしたけど起きなかった。」


「…うわぁぁぁ!!やばい!」


「急いで。」


そう言って翔は下に降りていった。


大急ぎで支度をして降りると翔がおにぎりをくれた。


「お弁当と別でおにぎり作った。学校で食べて。」


「えっ!作ってくれたの?」


「うん。」


「嬉しい!!ありがとう!」


「行こ…」

照れて下向いてる。
ちょっと無口だけどいい弟。
朝から仕事のお母さんに代わって朝ごはん作ったり私を起こしたりしてくれる。
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