先生と恋したい
2.日常

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーーン


「じゃあ終わるぞ。
お前ら高校3年になったんだから
真面目に勉強しろよー。
受験なめてんじゃねぇぞ。」


先生の言葉と共にクラスが騒がしくなる。


「みーーあ!帰ろっ!」


「うわっ!」


そう言いながら飛びついてきた可愛い女の子。
150センチもない小さい身体に細い手足。ミルクティー色のふわふわボブに真っ白の肌。クリクリしたヘーゼルアイ。


そう。これが私…………ではなくて、この子は友達の浅田優香(アサダユウカ)。



私は飛びつかれて奇声を上げた可愛くない方。
165センチを超える女子にしては高い身長。真っ黒の長くてストレートの髪に人より少し焼けた肌。真っ黒すぎて不気味な瞳。


秋本実愛(アキモトミア)
彼氏いない歴=年齢です。


「もう!びっくりさせないでよー」


「えへへ、ごめんね?みゃーかえろ?」


みゃーとは私のあだ名。
呼びにくいからみんなそう呼んでる。


「帰る帰る!行こ!」


「帰る帰る!……じゃねぇだろ秋本!!」


去年から担任のウッチーこと内田浩志(ウチダヒロシ)先生に自分の名前を呼ばれて恐る恐る振り返る。


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