あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~


志賀くんに避けられてる。
出て行って欲しいとは、言わないから、うとまれてはいないだろうけど。
彼の態度をどう判断したらいいのか分からない。


好きでも、嫌いでもない。
そう言われたらどうしよう。


どっちにしても、志賀くんが私を好きでいてくれない限り、いつまでもここにいるわけに行かない。だから、私には時間がない。


お風呂に入って、丁寧に体を洗い、シースルーのナイトガウンを羽織った。

志賀くんと買い物したときに、こういうのは?と聞いたら、目の毒だから止めてくれと言って、どこかへ行ってしまった。

そんなに下品ではない。早坂さんなら、胸の谷間から手を入れやすそうって言うだろう。

私は、志賀くんの部屋の前に立ち、本当に大丈夫なのかと、考えてみた。



これからするのは…志賀くんにはっきりと答えを聞くこと。


断られたら…
どうするんだろう。

私は、この家を出て行くしかない。
そう考えると、足が震える。


ドアの鍵は開いている。
いつも、志賀くんが、部屋の鍵をかけていないのを知っている。

深呼吸して、中に入る。そっとのぞくと志賀くんは、ベットに入って眠ってしまってる。
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