あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~


「あのさ…友芽。あいつ自身も問題ありだけど、友芽はどう思ってるの?宗佑のこと」絵梨が確かめる。


「ん…」


「好きなんでしょ?だったら…どうしてそんなに簡単にあきらめるのよ…」
出来の悪い生徒を見るような目で、絵梨が私を見る。


「だって私…志賀くんに部屋から出て行ってっくれって言われし…近づいても避けられてるし」


「ん…」と絵梨が考えてる。



「いや、ちょっと待って。それ、避けてるのと違わないか?というか、仕方ないかも」

「何でよ」


「友芽、あいつに迫ってたんだろう?友芽から来てくれたって。突然友芽にそんなことされたら…たいていの男はビビる。慌てて一人になりたいって思うかも…」


「どうしてよ?」
< 120 / 142 >

この作品をシェア

pagetop