可愛い弟の為に
僕はその後、内科の診察室に入る。



あの透がしどろもどろ。
思い出し笑いをしてしまうではないか!!

まあ、でもハルちゃんの妊娠は本当に驚いたよ。
透が家族を大切にしようという考えから病院を変えるのは自然な流れかもしれない。
紺野じゃ、家族の時間なんて到底取れない。
まあ、ここもそんなに取れるとは思わないけれど、紺野よりはマシかな。



「近藤さん、内科1診へお入りください」

今日最初の患者を呼ぶ。
小児科からは透の案内する声が聞こえる。
それを聞いて少しホッとした。

「おはようございます」

患者の挨拶にハッと我に返り

「おはようございます。
その後、どうですか?」

僕が微笑むと患者も少しだけはにかんだ笑みを見せてくれた。



また今日から、新たな日々が始まる。
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