可愛い弟の為に
2月。

寒い日で朝からチラチラと雪が舞い降りていた。

僕は両親とともに隣の市へ。

生駒家にお邪魔した。

本当はホテルで顔合わせの予定が病院を見学するという名目の為に家にお邪魔することになった。



…ここの家、ウチより大きいな。

でも本家よりは小さいけど。

それなりの家だった。



「すみません、娘がまだ準備できていませんので、もしよろしければ先に病院を案内します」

とは桃子さんの父親。
どうも桃子さんは拗ねてなだめるのに大変らしい。



そりゃそうだろ。

18の高校生がいきなり知らん28歳のオッサンと結婚しろと言われたら逃げるに決まっている。



先に見た病院は結構立派だった。

開業医にしては大きい施設。

「娘が保育士になりたいというので将来、ここで病児保育が出来たらな、と思っています」

へえ、面白いことを考える。

少しだけ、桃子さんに興味がわいた。

でもまた年齢の壁が大きく立ちはだかっているが。

「是非、至さんにはウチに来ていただきたい。
将来、この病院を背負っていってほしいのです」

…僕は一生、勤務医でいるつもりだったけど。
こんなの背負ったら、辛いなあ。
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