わたしの恋


「平沢先輩に町田先輩!あれ、桃花、知り合い?」

「えっ・・・・・・」


知り合いかといわれても、知るわけがない。

入学して1ヶ月、まともに大学内の男の人と話したことないし。


「さっき、ぶつかっちゃったんだよ。大丈夫?」


ぶつかった・・・・・・?


「あぁっ!さっきの!さっきは、あの、ごめんなさいっ」


私はあわてて立ち上がって頭を下げた。

茶髪のツンツン先輩は、いやいやと笑った。


「こっちこそ、ちゃんと前見てなくてごめんね?そうか、紗奈ちゃんの友達だったんだね」


どうやら紗奈の知り合いらしい。

ゆっくり頭を上げると笑っている。

怒ってはいないようだ。


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