ルームシェア


そんなにのろけられているのだろうか?隣に座る宝生さんを見ながら思った。


どちらかと言えばクールに見える凌介さん。そんな彼が人前でのろけるなんて信じられない。でも、人って見掛けによらないとも言うし、そう言う事かな?


何となく宝生さんの一言で静まりかえってしまったリビング。


真っ先にそこから抜け出したのは場の空気を悪くした宝生さんだった。


なんか感じ悪い。


「まぁさ、とりあえず仲良くやろ。これからよろしくね。棗ちゃん」


◇◇◇


パタン、とドアを閉めてそのままベットへ。


色々な事が今日一日でありすぎて正直疲れてしまった。


まだいくつかの段ボールが封も切らないまま置いてある。とりあえず、今日はもう諦めて明日から少しずつ片付けていけばいいか。そう思いながらベットにごろりと寝転んだ。


それにしても、大丈夫かな?私。上手くやっていけるのかな?そう言う自信全然ないけど、でも仲良くやっていけたらいいな。


そんな事を考えていたらいつの間にか寝てしまい、目覚めたらもう日は登り始めていた。

< 15 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop