ルームシェア



◇◇◇


なんとか家にたどり着いた。自分の部屋に荷物だけを置き着替えもせずにテレビの前にあるソファーにどでんと腰を下ろした。


今日に限って誰も居ない部屋。
いつもならこの場所に凌介さんが座っている筈なのに、今日限って彼は居ない。テレビもついていないから部屋の中も静まりかえっている。そんな中、灯りも点けずぼんやりとしていていつの間にか寝てしまったみたいだった。



「棗ちゃん、棗ちゃん…」


誰かに肩を軽く揺さぶられる。微かに私の名前を呼ぶ声が聞こえるけど、私は寝不足と疲れの為、また意識は遠退いて行く。


チュッと音がしてほっぺに何かが触れた。それは柔らかな感触。


だけど私は目覚める事なく、また眠りに落ちていった。











「棗ちゃん、風邪引くよっ」
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