【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!
だけど私はその時何を思ったのか、
そのまま背を向けて去ろうとしたナツくんに駆け寄ると、キュッと彼の着ていたシャツの裾をつかんでしまった。
まるで「行かないで」って言ってるみたいに。
やってしまった後で気づく。
…はっ!?
何やってるの私…。
「…え?」
ナツくんが振り返る。
彼も少し驚いた表情をしてた。
当たり前だよね、引き止めるなんて。
付き合ってるわけでもないのに。
「あ…ご、ごめん…っ」
自分がしたことに驚きながらもとりあえず謝る。
「いや…、どうした?」
「な、なんでもないの…っ!
ほら…あのなんか、つい…」
あぁ、なんて言おう。えっと、えっと…
「な、名残…惜しくて…」
「えっ?」
あ……。
言った後で気がついた。
やばい私、なんてこと言ってるの。