【完】ふたご姉妹×ふたごのイケメン兄弟のめちゃ甘♡溺愛関係!

だけど私はその時何を思ったのか、

そのまま背を向けて去ろうとしたナツくんに駆け寄ると、キュッと彼の着ていたシャツの裾をつかんでしまった。



まるで「行かないで」って言ってるみたいに。



やってしまった後で気づく。



…はっ!?


何やってるの私…。



「…え?」



ナツくんが振り返る。



彼も少し驚いた表情をしてた。



当たり前だよね、引き止めるなんて。



付き合ってるわけでもないのに。



「あ…ご、ごめん…っ」



自分がしたことに驚きながらもとりあえず謝る。



「いや…、どうした?」



「な、なんでもないの…っ!

ほら…あのなんか、つい…」



あぁ、なんて言おう。えっと、えっと…



「な、名残…惜しくて…」



「えっ?」



あ……。



言った後で気がついた。



やばい私、なんてこと言ってるの。


< 204 / 497 >

この作品をシェア

pagetop