それでも君を愛せて良かった
「そうだ!ファビエンヌ…
これを僕だと思って架けておいてよ。
ね?そしたら、寂しくないでしょう?
これはね…実は母さんの形見のロザリオなんだ。
小さい頃からずっと架けていたものなんだ。」
僕は首からロザリオを外し、ファビエンヌの首にかけた。
小さい時から決して外すことのなかった大切なロザリオ…
「これをかけていればいつも神様と母さんが守ってくれる。」父さんはいつもそう言っていた。
子供の頃、これを僕がもらったせいで、兄さんが父さんに食ってかかり僕を責めたこともあった。
そんな時、父さんは「アベルはおまえよりも母さんと一緒に過ごした時間が少ないんだから…」と、兄さんをそう言ってなだめた。
そんな大切な…もはや僕の分身のようなものだけど、ファビエンヌのためだと思うと、僕は何の躊躇いもなくそれを外すことが出来た。
(ごめんね…母さん…)
母さんや父さんに対して、少し後ろめたい気持ちはあった。
けれど、それよりも…
ファビエンヌに何かしてあげたいと思う気持ちの方が強かった。
「本当にごめんよ、ファビエンヌ。
じゃ、僕…そろそろ戻るね。
本当にごめん……」
これを僕だと思って架けておいてよ。
ね?そしたら、寂しくないでしょう?
これはね…実は母さんの形見のロザリオなんだ。
小さい頃からずっと架けていたものなんだ。」
僕は首からロザリオを外し、ファビエンヌの首にかけた。
小さい時から決して外すことのなかった大切なロザリオ…
「これをかけていればいつも神様と母さんが守ってくれる。」父さんはいつもそう言っていた。
子供の頃、これを僕がもらったせいで、兄さんが父さんに食ってかかり僕を責めたこともあった。
そんな時、父さんは「アベルはおまえよりも母さんと一緒に過ごした時間が少ないんだから…」と、兄さんをそう言ってなだめた。
そんな大切な…もはや僕の分身のようなものだけど、ファビエンヌのためだと思うと、僕は何の躊躇いもなくそれを外すことが出来た。
(ごめんね…母さん…)
母さんや父さんに対して、少し後ろめたい気持ちはあった。
けれど、それよりも…
ファビエンヌに何かしてあげたいと思う気持ちの方が強かった。
「本当にごめんよ、ファビエンヌ。
じゃ、僕…そろそろ戻るね。
本当にごめん……」