それでも君を愛せて良かった
「じゃ、僕、眠いからもう寝るよ。」

「寝るって…まだ子供でも起きてる時間だぞ。」

「昨夜は兄さんとしゃべってて寝てないんだもの。
もう眠いよ。」

「なんだ、若いのに、あれっぽっちで音を上げるとはだらしないなぁ…」

「ごめんよ、兄さん。
じゃあ、おやすみ。」



少し申し訳ない気はしたけど、こうでもしないとまた兄さんに邪魔をされる。
僕は、そのまま自分の部屋に戻った。



しばらくして、こっそりと部屋を出ると、兄さんはもう食堂にはいなかった。
あんなことを言ってたけど、兄さんもきっと眠かったに違いない。
僕と同じく、兄さんも昨夜は眠ってないし、今日はずいぶんとお酒を飲んでいたから。


僕はほっとして、ようやくファビエンヌの部屋へ向かうことが出来た。
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