それでも君を愛せて良かった
*
「父さん、おはよ……あ……」
父さんの様子がおかしいことにはすぐに気付いた。
その日の父さんは妙に強張った顔をして、僕を睨みつけるようにして…
そして…僕の頬を平手で思いっきり打ったんだ。
父さんに手を上げられたことは今まで一度もなかったから、僕は何が起こったのかもよく飲みこめないでいた。
「アベル、ちょっと来い!」
僕がまだ驚きから覚めないうちに、父さんは僕の腕を掴んで乱暴に引っ張って行った。
(まさか…父さん……)
父さんが僕を引っ張って行く先は、間違いなく地下…
僕は悟った。
ファビエンヌのことが、ついに父さんにバレたんだということを…
もしかして、さっき彼女の部屋に行ったのを見られていたのだろうか?
注意していたつもりだったのに…
父さんは階段を降りると地下の物置きに入り、真っ直ぐにその奥にある小部屋に向かい、粗末な扉が開け放たれた。
「アベル!これは何の真似だ!」
「父さん…長い間隠していてごめんなさい。
この子はファビエンヌ。
……僕の恋人です。」
「アベル…今、何と言った?
おまえはこの人形を恋人だと言ったのか?」
「そうです。
彼女は確かに人形だけど…ただの人形じゃない。
彼女には普通の人間と少しも変わらない心があって、僕も彼女の気持ちがわかる。
父さん、それに彼女は少しずつ人間に近付いてるんです。
まだ言葉を話すことは出来ないけど…でも……」
「父さん、おはよ……あ……」
父さんの様子がおかしいことにはすぐに気付いた。
その日の父さんは妙に強張った顔をして、僕を睨みつけるようにして…
そして…僕の頬を平手で思いっきり打ったんだ。
父さんに手を上げられたことは今まで一度もなかったから、僕は何が起こったのかもよく飲みこめないでいた。
「アベル、ちょっと来い!」
僕がまだ驚きから覚めないうちに、父さんは僕の腕を掴んで乱暴に引っ張って行った。
(まさか…父さん……)
父さんが僕を引っ張って行く先は、間違いなく地下…
僕は悟った。
ファビエンヌのことが、ついに父さんにバレたんだということを…
もしかして、さっき彼女の部屋に行ったのを見られていたのだろうか?
注意していたつもりだったのに…
父さんは階段を降りると地下の物置きに入り、真っ直ぐにその奥にある小部屋に向かい、粗末な扉が開け放たれた。
「アベル!これは何の真似だ!」
「父さん…長い間隠していてごめんなさい。
この子はファビエンヌ。
……僕の恋人です。」
「アベル…今、何と言った?
おまえはこの人形を恋人だと言ったのか?」
「そうです。
彼女は確かに人形だけど…ただの人形じゃない。
彼女には普通の人間と少しも変わらない心があって、僕も彼女の気持ちがわかる。
父さん、それに彼女は少しずつ人間に近付いてるんです。
まだ言葉を話すことは出来ないけど…でも……」