上司がキス魔で困ります

 テーブルを挟んだ向こうに座る課長は、私の作ったごはんを実に美味しそうに食べてくれた。
 いつもは自分か蘭ちゃんにしか作らないから、こういうのはとても新鮮だ。

 そんなに見てはダメだと思っても、ついチラチラと見てしまったことはここだけの秘密にしておきたい。


 そして食後には待望のスフレチーズケーキと紅茶である。

 ふわふわしゅわしゅわのスフレチーズケーキは本当に美味しくて、顔が緩んでしまう。


 ニヤニヤしながらせっせと口に運んでいると、
「めぐ」
「なんですか?」
「そろそろ俺のことも名前で呼ばないか」
「ングッ……」
 課長の紅茶を飲みながらのいきなりの直球ストレートに、あやうく喉を詰まらせそうになった。



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