上司がキス魔で困ります

 良悟さん。良悟さん……。
 うん、恥ずかしいな!

 だけどここで恥ずかしがっていてはいつまでも恥ずかしいので、勢いつけて呼ぶことにする。


「あの、良悟さん!」
「ん?」
「ほんとはお疲れなんでしょう? お体大丈夫ですか?」
「ああ……」


 良悟さんは私の問いかけに、切れ長の目を細め困ったように髪をかきあげた。


「さっきは悪かった。寝たりなんかして」
「いえ、違います。全然いいんです。でも疲れてるのに会ってくれたんだなって、それで……」


 嬉しいと思う気持ちと、申し訳ないと思う気持ちが半々なのだ。




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