上司がキス魔で困ります

「えっと、椅子とテーブルのデザイン画どこだったっけ……」
「なんだよ、春川ちゃん冷たいなぁ。嬉しいのは俺だけ?」


 普段無駄にキラキラして明るいキャラの安良田が、声を抑えてささやく。

 これ、漫画ならちょっとドキーンとかするシーンなのかもしれないけど、だいたい安良田って誰にでもこうなので、女子校育ちの私でもいちいちドキーンとはしないのだ。


「はいはい……アラタトオデカケウレシーナー」
「めっちゃ棒読みだし」


 まぁ、普段はあーだこーだとうるさい安良田だが、仕事はできるのである。

 私の準備が出来てから、二人で【MERI】を出る。


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