上司がキス魔で困ります
「では」
「……ああ」
話を切り上げてデスクに戻る私を、課長は何か言いたげに見送るけれど、戻ってなんですか?と聞くことはできなかった。
デスクに戻ると安良田がニシシと笑いながら顔を近づけてくる。
「ね、春川ちゃん。打ち合わせ終わったら付き合って欲しいところあるんだけど」
「どこ?」
「そりゃー、あとのお楽しみだよ」
安良田のお楽しみなんて絶対大したことないと思ったが、
「そんなに遅くならないならいいよ」
と、うなずいた。
「やったー、春川ちゃんとデートだ!」
「はいはい……」
ウヒョヒョと喜ぶ安良田を適当にあしらいつつ、パソコンに入ってる打ち合わせ用の資料をプリントアウトする作業に入る。