上司がキス魔で困ります

 徒歩三分でマンションにつく。


「めぐちゃんお風呂入りなさい。コーヒー淹れといてあげるから」
「うん、ありがとう」


 マンションに入って廊下を挟んで左が私の部屋だ。ちなみに右が蘭ちゃんの部屋で、他にリビングとダイニングキッチン、そして和室がある。


 荷物を置いてバスルームに向かうと、案の定、浴槽のフタの上に黒猫のまめさんが丸くなって眠っていた。


「まめさん今日もかわいいねぇ〜」
『ニャン』


 まめさんを抱きあげ、ダイニングキッチンでコーヒー豆をガリガリしている兄のところに降ろす。


「ところでめぐちゃん今度の土曜日だけど、お兄ちゃんとデートしない?」
「えっ、土曜日?」


 今度の土曜日は、音羽課長とデートだ。

 兄と上司を天秤にかけるわけではないが、先に約束した方を優先するのは当然だ。





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