上司がキス魔で困ります

 ドキドキしながらそーっと中を覗き込んだ。


 いなければ帰ればいいし……って、いたーーー!!!!!!


 なんと音羽課長、一人で残っていた。プリントアウトした紙を眺めながら缶コーヒーを飲んでいる。


「あの、音羽課長……」


 おそるおそる声をかけると、

「春川くん?」

 課長は驚いたように目を丸くし、立ち上がった。


「今日はどうした」
「えっと、もしかして課長残られているのかな?と思いまして、なんとなく」


 そして課長のデスクの横に立ち、彼の手元のプリントアウトされたそれをちらっとチェックする。

 やっぱり私が出した企画書だった。





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