上司がキス魔で困ります

「ごっ、ご褒美!?」


 まさか上司に褒美をねだられるとは思わなかったので、度肝を抜かれた。


 でも確かに課長を残業させたのは私だし……。


「わかりました。なんでも言ってください」


 ぱしんと胸を叩いて課長を見下ろす。

(お金で解決できることかな? ご飯おごれとかそういうやつならなんとかなるんだけど)


 だが、課長のご褒美は想像していたのと全然違った。


「膝に乗って」
「……は?」


 思わず聞き返す。


「だから、ここに座って」


 音羽課長は涼しげな表情で、自分の膝をポンポンと叩く。


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