上司がキス魔で困ります

「からかって、るんですよね?」


 心臓がバクバクしてる。息が止まりそうだ。
 お願いだからそうだと言ってくれー。

 そんな気持ちで課長を見下ろす。その距離一メートル。


「まさか」


 けれど課長はそれをあっさり却下。そして軽く両手を広げて、
「さ、来なさい」
と、待ちの体勢に入ってしまった。

 ええー、本気なの!?


「そんな、でも、膝とか、」


 羞恥心で言葉が片言になるが、相変わらず音羽課長は腕を広げたままだ。


「春川くん、ほら怖くない 」


 そんなナウシカみたく言われても!






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