上司がキス魔で困ります

 音羽課長は唇の端でかすかに笑って、そのまま私を抱き寄せる。

 このままでは課長の膝に一直線だ!


「あっ、ちょっと、かちょ、あのっ!」
「しー……」


 オドオドしまくる私をなだめるように、課長はきれいな目で私を見上げてささやく。


「静かに」


 静かにって言われても〜!!

 だけどそう言われればあまり大きな声を出すのも得策じゃないと思ってしまう私は、言われた通り声を抑えてしまう。

 そしてあれよあれよという間に、本当に膝の上にお姫様抱っこみたいな形で乗せられてしまった。


「重いですよ、困りますっ……」
「重くない。俺より軽い」




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