上司がキス魔で困ります

 めちゃくちゃ真面目な表情で言われてもダメだから。ほんと部屋はダメ。

 異性を部屋に呼ぶなんて蘭ちゃんに知られたら大変だし、それ以前になんとなくだけど貞操の危機を感じる!
 

「そうか……困ったな」
「困りません。よしっ、映画にしましょう。映画見て、どこかでランチして、ウロウロブラブラして、遅くなる前に解散ですっ」


 デートなんてしたことないくせに、勝手に決めてしまったが、課長は私の提案にちょっと嬉しそうだ。


「わかった。春川くんが俺をリードしてくれるわけだな」
「リードと言われると語弊がありますが、頑張る所存です」


 そしてなぜか私が頑張る羽目になってしまった。


 なんでだ。なんでこうなった……。




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