四国周遊紀

本日は雨天なり

目が覚めると、真っ先に耳に入ってきたのは、雨の音だった。

やっぱり雨になったか… 未だ眠りから覚めない頭でそんなことを思い、布団から抜け出した。憂鬱な気分になりながらも、顔を洗い朝食を取り、最後の準備に取りかかった。

直前まで使っていた化粧水やら目薬をキャリーバッグに入れ、スマホをリュックに突っ込んだ。濡れるからと言って、母がキャリーバッグ用に切ってくれた30リットルのゴミ袋を被せ、玄関を開けた。

……雨だ。暴雨ではないにしても、音が出るほどの雨にため息が出た。だがしかし、行かないわけにはいかなかった。行ってきます 、と言って家を出た。


本日は雨天なり、本日は雨天なり。マイクテストのお決まり文句のように言いたかったよ… 、なんて思いながら旅立った。色んなハプニングにみまわれる、三泊四日人生初の一人旅＆四国旅行の幕開けだった。