俺様同居人とヒミツの関係!?
 
すると才賀は、いつもの顔ではまるでなかった。

強気な眉は垂れ下がり、意気揚々としている髪はシュンと垂れて、顔に寂しそうにかかっている。

口も、ひねくれた形に上がっていなくて、彼に似合わない言葉を吐いた。


その言葉は――



「お前が無事で、本当に良かった」

「──」



その時、私はまるで夢見心地になってしまった。
 
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