俺様同居人とヒミツの関係!?
その仕事も軌道に乗っているのか、家の暮らしは豪華なものだった。
家族三人が住むには広すぎるマンションを買い、一人一つずつ大きな部屋が与えられ、それでも余る部屋は「犬でも飼って犬部屋にする?」なんて話も出たがさすがに却下した。
なので、買った当初から今まで、その部屋は使われずがらんどうなままだ。
だから「下からの生活に困らない」と言われたとき、ひょっとしたらお手伝いさんが来るのかと思った。
母のことだ、それくらいやりかねない。
「で、どんな人が来るの?」
カマをかけてみた。すると見事に、
「安心して、綺麗な顔の人よ!」
「よかった、やっぱりお手伝いさん来るのね」
見事にひっかっかってくれた。