俺様同居人とヒミツの関係!?
「将来社長になる娘がこんなバカじゃ、伸びる会社も伸びねーよ」
そう言って「はは」とイジワルに笑う師匠に、少しだけ目を奪われる。
いつもの厭味ったらしくない、綺麗な笑みだなぁ……。
そして、私のことを初めて「跡取り娘」として扱ってくれた人に、師匠に、どうしようもない感謝の念が湧く。
「師匠、やっぱりあなたは私の師匠だね」
「は?」
「私、これからも師匠についていくよ!
だから私のこと、次期社長って呼んでもいいからね、下僕!」
「てめえ、誰が下僕だ!
こっちだってな、んな態度のでかい弟子なんていらねーんだよ!」
「やだ~ちょっとした冗談じゃないですか~師匠~」