恋愛船〜jast two〜
沈船…どばーん
「斗真、ちょっといい?」
昼休み、今日はめずらしく男女わかれて
瞬と蓮と秋の男メンバーで昼飯を食べていると、
花恋がひょこっとあらわれた。
花恋の席を見てみると、
いつもの3人がこっちを見ていて、
瞬は横で、「なんだ?なんだ?」と言っている。
「べつにいいけど。なんかあった?」
口にはいっていたパンを
コーヒー牛乳でながしこんで花恋を見ると、
「ちょっとね……」
気まずそうに、俺から目をそらす。
なんかあったのか?
「ここだとあれだから、行こ?」
そう言って、
先に教室のドアのほうに歩いていく花恋。
チラッと瞬らを見ると、首をかしげている。
「花恋ちゃん、なんかあったのかな?」
コンビニのからあげ弁当を食べながら、
そうきいてくる瞬。
「わかんね。とりあえず行ってくるわ」
3人にそう告げ、俺は花恋のあとを追った。