恋愛船〜jast two〜

沈船…どばーん




「斗真、ちょっといい?」


昼休み、今日はめずらしく男女わかれて
瞬と蓮と秋の男メンバーで昼飯を食べていると、
花恋がひょこっとあらわれた。


花恋の席を見てみると、
いつもの3人がこっちを見ていて、
瞬は横で、「なんだ?なんだ?」と言っている。


「べつにいいけど。なんかあった?」


口にはいっていたパンを
コーヒー牛乳でながしこんで花恋を見ると、


「ちょっとね……」


気まずそうに、俺から目をそらす。


なんかあったのか?


「ここだとあれだから、行こ?」


そう言って、
先に教室のドアのほうに歩いていく花恋。


チラッと瞬らを見ると、首をかしげている。


「花恋ちゃん、なんかあったのかな?」


コンビニのからあげ弁当を食べながら、
そうきいてくる瞬。


「わかんね。とりあえず行ってくるわ」


3人にそう告げ、俺は花恋のあとを追った。


< 39 / 60 >

この作品をシェア

pagetop