ヒミツな婚約者!?




「なんやねんっ!人がせっかく気ぃきかせたちゅーのにっ。」



「それってどういう意味ですか?」



私はキッチンでオムライスをつくりながら聞いた。


すると慶太さんは「よくぞ聞いてくれた!!」と言い、キッチンにダダダダダーと走ってくる。



「地元じゃ2人でデートもできへんやろ?」


その言葉に私はうんうん!!と思いっきり頷く。

隼人くんも「まあな。」と言い、ちょっとは耳をかせている模様。



実際、慶太さんの言う通りだった。

地元や街じゃ、いつ生徒に目撃されるかわからない。

だから私たちはもし、デートするとしても最低限な変装までしていた。


だってもし付き合っているのがばれて、同棲がバレちゃったりしたら絶望的だもん‥。




「そやさかい大阪でめいっぱいイチャつかせてやろおもてっ♪」



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