奥さんの身柄、確保!
「お人好しで頼りなくて…正直今まで一人でやってこれたのが不思議なくらいだ。
 だけど俺は…そんなアナタが
…好きになってしまったようです。」

「か、柿田さんっ⁉」

 私も、アナタの事が…


「でも、このままじゃいけない。アナタはそろそろ…次に進むべきだ。
 全力で御守りすると言いました。アナタの死神、俺が取り払って差し上げます」

…でも…

「だ、ダメ!アナタがもし……っ⁉」

 彼の唇が、私の言葉を遮った。今日2度目の口づけに、私はすでに慣らされている。
「…んぁ」
 唇を離した彼が、フワリと笑った。

「安心してください。俺は決して…」
「きゃっ」

 サッと抱き上げられた。先程敷いた蒲団の上まで運ばれて、そっと下ろす。

「死にませんから」

 私を組敷いて、無邪気に笑んだ彼の顔が、私の上で息を止めた彼の顔と重なった。
 
「い、イヤだ怖い。また…同じ事が起こったら⁉…今度はアナタまで……」

「そう?じゃあ、アナタが上になればいい」

 
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