【完】音にならない“好き”をキミだけに。


それに、佐倉が話せれるような環境を作ってやれてなかったのもある。


「俺がもっとしっかりしていれば、別れるなんて選択肢は来なかったかもしれないし、俺と佐倉が並んでいる未来があったかもしれないんだよな。そうやって、最近気付けたんだ」


だから、ちゃんとするって決めた。

佐倉みたいに、人の為になることして、勉強も頑張る。それで、もう1回大好きな君に好きと伝えるから。


「諦めるのかと思ったけど、違うなら応援する」

「諦めれないから足掻くことした」

でも、足掻くのは全部終わってからだ。

俺が好きだと伝えても、佐倉にちゃんと信じてもらえるように。

それからだ———。


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