可愛くなんて、なれない!
「伊織くんや吉田さん、林さん達と話してると、色目使ってとか言う女共ウザイ‼仕事の話に色目もクソもないでしょ!」

「どいつもこいつも黙ってるからってイイ気になって‼社会人じゃなきゃ、ズタボロにしてやるのに‼」
などなど……。

言うだけ言ってスッキリしたのか、俺が
「ガマンして偉かったねマーヤ。」
と頭をなでてあげると、ふにゃ……と笑って、俺の胸にスリスリしてくる。

「ありがと……伊織くん……」
と言って、寝落ちしてしまった。

「今回も溜まってたね~。」
星哉がマーヤをいい子いい子している。

「本当に……。いい加減クソ共を落としてやる時期かもしれないな。」
マーヤを抱きしめながら髪にキスを落とした。

「吉田さんにも、せっつかれてるし?」
と笑う星哉。

星哉の言う吉田さんは、俺の同僚ではなく、その親父であり社長である吉田 秀太郎さんだ。




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