あなたに恋をしたらダメですか?
素直に受け取ればいいものを〝ここには何人の女性と来たんだろう〟とか色々な妄想をしてしまい、それが多分顔に出ていたのかもしれない。


「ここには、俺一人で来るの」
「そう、なんですか…?」
「うん、あと言っとくけど」


そう前置きをして、陽悟さんは私の目を真剣に見た。その目にドキドキしながらも、私は陽悟さんの言葉を待った。


「車に乗せた女の子も、咲世ちゃんしかいないから」
「え、」


それって…私…期待しちゃいますけど…。しちゃってもいいですか…?


「あのっ、陽悟さん!」
「ん?」


撃沈したっていい。やっぱり、こんなにも陽悟さんのことが好きなんだもの。


「私、陽悟さんが好きですっ」
「うん、だろうね」
「へっ?」
「だって俺を見る目が、いつもキラキラしてるもんね」
「……ごめん、なさい」
「何で謝るの?可愛いのに」
「っ、」


可愛いとか、普通に言わないでほしい…。好きだと言ってしまったけど、その答えがない。


可愛いとか言われて〝でも付き合えない〟とか言われたら、立ち直れる気がしないよ…。


< 73 / 122 >

この作品をシェア

pagetop