あの日、私は兄に誓う
翌日ー

私と光は学校に向かって歩きながら、作戦を立てる。

二人で言い合ってるうちに、学校にはすぐについた。

学校に着けばいつもと変わらない光景が私たちを迎える。

私の周りに生徒会メンバーが集まるのだ。

生徒たちに声をかけながら、生徒会室に向かう。

生徒会室ではそれぞれに皆、夏休みについて話してるのだけど、私は上の空。

話はほとんど聞いていなかった。

時間になり、皆は話すだけ話して去っていく。

そして私も教室に向かった。

ふー1つ息を吐いていつもと変わらずドアを開けた。

変わらない空気、突き刺さる痛い視線。

慣れれば大丈夫!と思いながらもやっぱり心はどこか苦しい。

けど…!今日はそんなこと言ってる場合じゃない!

彼を、B組の野良拓君を何としても変えてやらねば。

卒業するまでに仲良くなりたいし、変えてあげたい。

心を閉ざしたまま、卒業はしてほしくない。

どーすれば良いのか、解決策は見つけられないまま時間だけが過ぎていった

ー昼休み

一番に教室を出た。

いつも一番に教室を飛び出してる私。

そして隣のクラスからも一番に飛び出してくる拓君。

大体ぶつかるのよね。普通は避けられる。

けど…それが出来ないのが拓君。

「ねぇ、ぶつかったら普通謝るもんじゃない?」と私は言って拓君の肩を掴んだ。

ほんとはこんなゲスみたいな手段使いたくないのよ?

不良がやるようなこと…。けど、最善策だと思うから。

「えっ、あっ、ぶつかってましたか?気づけなくてすいません‼」と頭を下げてきた。

あら、意外と真面目君?

「へぇ、とぼけるんだ?いい度胸してんね?」と私が言うと、顔をひきつらせてる、拓君。

「…かっ、会長!?」と言ってきた。

今お気づきですかー(笑)

ってか、マジビビりすぎだし!

「…ごっ、ごめんなさーい!」と言って逃げようとする拓君を力ずくで阻止。

「謝ってすむと思ってんの?ほとんど毎日ぶつかっといて…」私は不敵な笑みを浮かべて見せる。

私は合図を送り、光を呼ぶ。

そうすると、すぐに光は現れて、反対側から捕獲。

私と光に両サイドから捕獲された拓君は逃げ場を失い、観念したようにため息をついた。

そして、私たちはそのまま連行した。食堂まで。

途中、どこにつれて行く気だ?と暴れたが無視。

もちろん、生徒会として、あなたを締めに裏庭に連れて行こうとしてる訳じゃないことは理解してほしいものだが。

なんせ、不良が多いこの学校だし、端から見たら、締め上げられるようにも見えるこの状態…。

ビビってるのは感じてるけど。

着いた場所は…食堂。

当然のごとく、ポカーンとしている拓君。

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