あの日、私は兄に誓う
「あら、本気でビビった?どこか連れていかれて絞められる!って。そんなわけないでしょ!それに私がそれをしたら問題起きるよね?あなたも知っての通り、これでも私会長よ?」と笑顔で言った。

「いつもパンなんだって?体に良くないよ?毎日が嫌ならたまにで良いからここで一緒に飯食おう?」と光は言った。

ばつ悪そうな顔をした拓君。

そこに「センパーイ」と現れたのは尊君。

「あ、兄ちゃん!食堂?一緒に食べよ!」と嫌みないさらっとあくまで自然体で言って、

「あっ、俺、席とってくるから、三人ともお先に~」と言うと席を探さしにいってしまった。

「ほら、尊君もそう言ってることだし…ねっ?」と私は言うと、強引に並ばせた。

拓君、私、光が縦に並んだ。

「今日は三人分出すから、光も好きなの取っていいよ!」と私は言って、二人に好きなものを取らせた。

そして、最後に清算をして、席に向かう。

どこかと探していると、尊君は声をかけてくれた。

私たちはそこに座った。

尊君と拓君が並んで座り、その前に私と光が座った。

「俺も取ってきますね!」と言うと尊君は定食を取りにいってしまった。

しばらくして戻ってきた尊君。

改めて四人で食事を始めた。私はせっかくだからと思い、拓君に話しかけた。

「ねぇ、拓君って言いにくいから、拓って呼んでいい?」と私はいきなり言う。

戸惑った顔を一瞬したが、どーぞといってくれた。

「…何で俺に構うの?」と不思議そうに言ってきた。

何でなんだろう…確かに言われたらそうかもしれない。

特に構う必要はなかったのかもしれない。

けど…このまま終わるのはどこか寂しくて。

「何でかな~ちょっとね、興味沸いたからかな?」と私は言って見た。

「俺みたいなやつにか?」と言ってくる。

どんだけネガティブなのよ!この男は。

って私も信都さんに声かけられたとき同じようなこと言ったっけ…。

「そう。あなたに興味ある」私はそう言った。

「だから、何で?」と言ってくる。

コイツ、絶対バカだ。世の中には理屈では説明出来ないことがたくさんある。

例えば、私が学力下の学校受けた理由とか、何故か総長やってる理由とか。

まあ、一番理解出来ないのは、会長やってる理由…。

それに…何故か正義感が強すぎることとか…。

説明できないけど、何故か当たり前になってることが山ほどある。

その中の1つとして、拓をほっとけない。

「理屈じゃないんだよ。どちらかと言うと、性なんだよね。香の場合」と光は言ってくれた。

何とか納得してくれた。

「答えになってませんけどね。あるんだよ、理屈では説明しきれないことって」と尊君が言ってくれた。

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