第二部 母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 けど、恥ずかしいからって、悩んでるう
ちに、あさひが出てきた。

「空いたよ?」

「わかってるよ!」

 乙女心のわからないあさひに、無性に腹
が立った。

 私がシャワーから出て、ベッドに行くと、
案の定あさひは、爆睡。

 せっかく、ヤマさんと琴乃さんがいなく
なったから、思いっきり出来るな!って思
ったのに、最後まで乙女心のわからないあ
さひだった。

 翌朝、目が覚めると、やっぱりあさひは
いなくて、リビングに行くと、もう朝食が
できていた。

「おはよう!
早く食べて支度しないと、遅れるよ!」

 あさひにそう言われて時計を見ると、
時間は7時10分。

 確かに急がないと遅刻しちゃう。
私は慌ててシャワーを浴びて、テーブルに
着くと、急いで朝ごはんを食べて、学校へ
行く支度をし始めた。

 その間あさひは、ギターを弾きながら、
コーヒーを飲む余裕を見せてるから、そ
れを見ながら、私はカチンと来て、

「そんなに余裕を見せてないで、少しは手
伝いなさいよ!」

と、言ってみたものの、あさひはニコニコ
笑うだけで、一向に手伝う様子がない。

 私はさらに、

「もう!」
 
 そう言ったら、あさひが、

「じゃあ、お嬢さんメイクを手伝いましょ
うか?」

だって。
私はこっちに来てからメイクなんかした事
ないのを知ってるくせに、わざとそんな事
を言ったんだ。

 もう、口聞いてあげない!
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