第二部 母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編
 いつもの様に、途中でミキちゃんが来て、
気が付けば、閉館時間の午前0時。

 私が来た頃は、無限にあるように感じて
あさひの言うことを笑っていたけど、いざ
一生懸命勉強を初めて見ると、時間の足り
なさに、愕然とするようになった。
 と、同時に今まで「楽しい」ってだけで、
勉強を後回しにして、みんなと遊んでいた
事を、後悔はしなくても、すっごく反省し
た。

 それでも、そんな時間を取り返すことが
出来そうな今を、心の中であさひに感謝し
た。

 歩きながら、

「今日みんなに、もしもTOEFLのスコアが
取れなかったらどうするのか聞いたら、
『わざわざ、まわりがみんな英語のアメリカ
まで来て勉強してんだから、スコアーを取
れないはずないでしょ?』って、逆に言わ
れちゃったよ」

「へー、みんなの事悪く言う気はないけど、
初級、中級で足踏みしてる感じだと、450
以上取るのはかなりきついと思うけどな」

注:ここでは旧式(PBT)のTOEFLのスコアで
450はTOEFL(i BT)だと45、TOEFL(CBT)だ
と133になります。

「やっぱりねー、私もそう言ったんだけど
みんな中々真剣に聞いてくれないんだよね」

「そんなもんだよ。
あとは自分がしっかりやるかやらないか、
それだけだって」

「あーあ、残念だなー、みんな一緒に大学
に入れればいいのになー」

「そーだねー」

 私はほんとにそう思ってるんだけど、
みんなには通じないかなー。
< 108 / 124 >

この作品をシェア

pagetop