君がいない明日。
なんだか屋上で待ってるって言うの
朝来てすぐ言ったから気まずい!



そして、ぎくしゃくしたまま
放課後になった。


「大丈夫か?」

「もちろん」


蒼を見て笑って返した。


「でも、きっと緊張しちゃうから
今のうち歌っておこうかな」


「それはいい考えかもな」

私はにっと笑って返した。


歌い始めると私は自然と穏やかな気持ちになる幸せであふれるんだ。


ガチャ


「!」


ドアが開く音がして振り向くと
遥乃が立っていた。


「遥乃っ!」

「あ、あれ。蒼までいるの?」

「えっ、あぁ気にしないで!
それよりね、遥乃聞いて欲しいことがある」



遥乃は少し真面目な顔になって頷く、
そして真面目な顔をくずすように
笑った。


「私、あの日から遥乃のことばっか考えてるわ!でねっちゃん話したかった。
言いたいこと、伝えたいこと
これからのこと、3人のこと......」


「でも、うまくまとめられなかったっ
たくさんたくさん話したいことあるのにっいざ口に出すと言葉に詰まって何言っても涙が出てきて、ぐちゃぐちゃなのっ!」


遥乃はまた泣くのを我慢していた。

スカートをぎゅっと握っていた。

「だってだって、遥乃は初めての女の子の
友達だし!大好きだし!これからも3人でいたかったし!でもそれはかなわない。
それでももういいの!離れたらきっと寂しいし、悲しい。でもそれって遥乃のこと
大好きって大切だって思える人だからこそだから!」

いつの間にか遥乃を抱きしめて

いつの間にか遥乃泣くのを我慢するのをやめ泣いていた。


「ありっがと....花音、大好き。
会えなくなるわけじゃない。今、楽しく過ごそう」





ありがとう、大切な人

大好き、最高の親友。











でも、転校前のお別れ会を
3人でやろうとしたとき遥乃は

来なかった。


遥乃をどれだけまっても
私を呼ぶこれは聞こえない。


ただ、土砂降りの雨の音が
聞こえるだけ。






そして3日後知ったのだ。
残酷な運命を。






悲しくて
辛い、現実を。












遥乃が亡くなったことを。






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