君がいない明日。
晴れの日
私、花音はめでたく空とカレカノに

なりました。

LINEも交換してやり取りもしてる。

「んん~っ!」


うれしいことたくさんあって
なんか頭の中いっぱい。


ピロン

空からLINE!

《こんばんは、花音。明日朝一緒に学校行かない?それと友達欲しいだろ?女子とかとくに。俺の友達を紹介する。きっと気が合うと思うよ》

明日学校!
友達いないし、行けないの理由ないよ。
少し悲しくなりながらも返信する。


(友達を紹介してくれるのか、空に仲がいい女の子いるんだな.....って妬かない妬かない!)

《うん、行けるよ。友達かぁありがと!
楽しみにしています》


返信をしてベットにころがった。

楽しいことうれしいことたくさんあったけど空に遥乃の話してたらいろいろ
思い出しちゃったな。


会いたい、なんて思っちゃった。

とくに蒼はいるもん、近くに。
学校....来て欲しいな。

蒼には会えるのに会わないなんて。

ぐちゃぐちゃだ!
考えるのはやめ!

寝よう!





決めた。

朝起きて最初に思った。

まるで、寝ている間考えていたようだ。

蒼の家にいく。

直接会って言うんだ。

会って話したいと。

家族で大変なの知ってるでも、でも。

会いたいよ....。

蒼だって遥乃と同じくらい大切な人
なのに。

幸せなことがありすぎて頭の中
ぐちゃぐちゃになったりもする。

それでも蒼。

遥乃と私はそんな結末望んでないんだよ。

「ねぇ、蒼。今日は晴れてるよ」

そんなことを言いながら制服に
着替え始めた。




(まだ、空が来るまで時間あるね)

蒼の家につきチャイムを鳴らす。
きっとここで出てくるのはお母さんだ。
……義理の。

ガチャとドアが開き、やっぱりと
確信する。

「こんにちは」

「……花音ちゃん……久しぶりね」

「……はい。どうも」

少し振る舞いが冷たかっただろうか。
そんなことはどうでもいい。

「蒼……蒼はいますか」

足は震えていた。思い切って来た。
それだけ。
ほかに、何話したらいいとか考えても
分からなかった。
ただ、会いたかったのだ。

「いるけど……会ってくれるかしら」

「構いません。無理矢理にでも」

私はおじゃましますというと、
ズカズカと、蒼の家に入っていく。
蒼のお母さん……はただ、驚きながら
見ていただけ。


蒼の部屋の前に来る。

「蒼」

名前を呼んだ、意外とあっさり言葉が出たけど喉は苦しかった。

「蒼。花音です」

返事は帰ってこなかった。
でも。、少し立つとドアが開いた。

「…………蒼」

そこにいた蒼は昔とは違う。
光を失った顔だった。

「花音、入っていいよ」

よかった、ふつーに接してくれてる。
帰れとか言われなくてよかった。
そこは昔の蒼のままだった。

「ありがとう」



「なんで、ありがとう?」


「うれしいから」


「うれしい……?」


「花音、うれしそうだから」



どーして。また、またか。

私の心配をするの。

ダメだよ。

今一番苦しんでるの蒼なんだから。


私は気づけば蒼に抱きついていた。


「かのっ……」


「ダメダメダメ!!そんなのダメだ!
なんで自分の心配しないのさ!私ばっかりじゃないか!!どーして。蒼……私に
相談してくれないのさ……」


泣きながらいう私に説得力なんてない。
気持ちを素直にいうことしか私には
できない。

それで十分だと笑ってくれるだろうか。

なんだそれ、ってあざむくだろうか。

そのどちらを選んでも私は……。



「したかった」



違かった、どちらも不正解だった。


いや、どちらかというと

前者の方が正解だ。



「でも、花音は花音で悩んでるから
負担、大きくしたくなかったんだ!」



やっぱりダメだよ。結構私のことじゃない。それがダメって何回も言ってるのに。



「そうだよ。負担になるよ。でもでもでも!
それでも蒼のこと大切なの!わかるでしょ!?」
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