気がつけば、嫌なあいつが私の初恋でした
それなのによ?
あいつのせいだ。
担任の野上!
あいつが私の携帯を没収したりするから、テンション下がっていつもより帰るのが遅くなった。
「ただいまーっ!」
私は、放り投げるように慌てて靴を脱ぎ、急いでリビングに向かった。
あー、嬉しいっ!
久しぶりに思いっきり話せる!
とりあえず、今日はあいつの愚痴を聞いてほしい!
リビングの手前にある和室のドアを開けて駆け込んだ。