対象外でも恋咲く
弘人をやんわりと断ったっもりでいた瞳は、定時が過ぎてもパソコンと向き合っていた。残業になるというのは嘘ではない。
ただ終わる見通しはたっていた。あと1時間あれば充分終わる……気分転換にスッキリするものが飲みたいと下の階にある自販機へ行く。
「炭酸にしよう」と呟いて、オレンジ味の炭酸飲料を購入した。
その場で蓋を開けて、一口飲む。炭酸の刺激に一瞬顔を歪めるが「うん、美味しい」と満足する。
階段を上り、営業部のフロアへと戻るとそこに弘人が出入り口に立っていた。
「あ、高畠さん。良かった、まだいて」
「小沢くん……お疲れさま」
外出から戻ってきた小沢はフロアに瞳の姿がないことに動揺して、キョロキョロとフロア内を見回していた。
そこに瞳が戻ってきたので、嬉しくなり笑顔を見せた。
瞳の心臓は弘人の笑顔にドキッと揺れる。
「あとどのくらいで終わりそうですか?」
フロアに残っている数人の社員が立っている二人のことをチラチラと見ていたので、目立っていると思った弘人は瞳に近付いて、小声で問いかけた。
ただ終わる見通しはたっていた。あと1時間あれば充分終わる……気分転換にスッキリするものが飲みたいと下の階にある自販機へ行く。
「炭酸にしよう」と呟いて、オレンジ味の炭酸飲料を購入した。
その場で蓋を開けて、一口飲む。炭酸の刺激に一瞬顔を歪めるが「うん、美味しい」と満足する。
階段を上り、営業部のフロアへと戻るとそこに弘人が出入り口に立っていた。
「あ、高畠さん。良かった、まだいて」
「小沢くん……お疲れさま」
外出から戻ってきた小沢はフロアに瞳の姿がないことに動揺して、キョロキョロとフロア内を見回していた。
そこに瞳が戻ってきたので、嬉しくなり笑顔を見せた。
瞳の心臓は弘人の笑顔にドキッと揺れる。
「あとどのくらいで終わりそうですか?」
フロアに残っている数人の社員が立っている二人のことをチラチラと見ていたので、目立っていると思った弘人は瞳に近付いて、小声で問いかけた。