さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*
毎日、チャドが夢に出てくる。






まぶたを閉じると、そこにはいつもチャドがいる。










優しい笑顔、穏やかな瞳、



ゆっくりと手を差し出して私の名前を呼ぶ、その甘いアルト。










“――――カンナ”










そんなに綺麗に響く自分の名前を、私は聞いたことがない。



チャドの唇から優しく紡ぎだされる私の名前の音。










現実の世界ではもう会えないくせに、



夢でだけこうして会いに来てくれるなんてずるいよ。






チャドの声が好きだった。



今日は寒いねとか、



最近ずっと雨だねとか、



陽射しがあったかいねとか、



チャドから聞く何でもない一言を聞くのが本当に好きだった。



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