次期社長の甘い求婚
「困ります……こんなの」
するとすかさず涙を拭ってくれる彼に、感情はますます溢れていく。
「別にいいだろ? 俺が勝手にやっていることなんだから」
それが困る。だって――……。
「ズルイですよ、こんなの。……人が落ち込んでいる時に、現れるなんて。神さんはどこまで王道ヒーローなんですか?」
「……王道ヒーローって……プッ。なんだよ、それ」
一瞬面食らった後、噴き出した神さんは今もクスクスと笑っている。
「わっ、笑い事じゃありません! だってそうじゃないですか! かっこよくて御曹司で。おまけにこんな場面で登場しちゃうなんて、王道ヒーロー以外のなにものでもありませんから」
酔っているからだろうか、クラクラする頭で必死に言葉を並べていけるのは。
けれど捲し立てるように言ったせいか、酔いが回って身体がふらついてしまった。
「っぶね」
前のめりに倒れそうになった身体を、神さんが支えてくれた。
「すみませっ……」
すぐに離れようとするも、不快感に襲われてしまい、身体の力が入らない。
するとすかさず涙を拭ってくれる彼に、感情はますます溢れていく。
「別にいいだろ? 俺が勝手にやっていることなんだから」
それが困る。だって――……。
「ズルイですよ、こんなの。……人が落ち込んでいる時に、現れるなんて。神さんはどこまで王道ヒーローなんですか?」
「……王道ヒーローって……プッ。なんだよ、それ」
一瞬面食らった後、噴き出した神さんは今もクスクスと笑っている。
「わっ、笑い事じゃありません! だってそうじゃないですか! かっこよくて御曹司で。おまけにこんな場面で登場しちゃうなんて、王道ヒーロー以外のなにものでもありませんから」
酔っているからだろうか、クラクラする頭で必死に言葉を並べていけるのは。
けれど捲し立てるように言ったせいか、酔いが回って身体がふらついてしまった。
「っぶね」
前のめりに倒れそうになった身体を、神さんが支えてくれた。
「すみませっ……」
すぐに離れようとするも、不快感に襲われてしまい、身体の力が入らない。