次期社長の甘い求婚
最近よく思うの。
目元がとくに恭介さんにそっくりだなって。


愛しい我が子の目線に合わせるようにしゃがみ込み、一緒に手紙を見ていく。


「そうよ、お手紙。今日は誰に届いたのかな~?」

「だれだれ!?」


覗き込んできた健介と顔を見合わせ、見ていくと宛名は私宛。


「誰だろう……?」


そのまま送り主を見た瞬間、目を見開いてしまう。
だって相手は鈴木主任だったのだから。


慌てて風を開けると、それは結婚式の招待状だった。



小野寺さんへ

是非、神さんとご出席してください。



短いメッセージ文に笑みを漏らしてしまう。


「もう、鈴木主任ってば。私はもう小野寺じゃないのに……」


五年経っても彼は変わらないらしい。

心が温かくなっていく。
しばし招待状を見つめてしまっていると、急に健介が門の方へと走り出した。


「パパだー! おかえりなさーい!!」
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