次期社長の甘い求婚
「あっ、小野寺さんお帰りーっとと!」
「わっ! ちょっと大丈夫ですか、鈴木主任」
庶務課に戻ると、上司である鈴木 一郎(すずき いちろう)主任がファイルを抱えた状態で声を掛けてくれたものの……。
私に目を向けたまま歩いていた彼は、目先にあるデスクに気づかず激突。
ドササッと手にしていたファイルが音を立てて床にバラまかれた。
「あちゃー、やっちゃった」
ポリポリと頭を掻く姿にきゅんとしてしまうのは、きっとこの会社で私だけだろう。
鈴木主任は例の御曹司様と同じ二十七歳。
身長百六十五センチと男性としては低く、ヒョロッとした体型で頼りない。
くせ毛なのか、いっつも後ろ髪がちょこんとはねていて、細めの一重の瞳は眼鏡によって、ますます細く見えてしまう。
これで仕事ができれば女性の見る目も違ってくるかもしれないけれど、残念ながらのほほんとした性格で、男性版ドジッ子。
「わっ! ちょっと大丈夫ですか、鈴木主任」
庶務課に戻ると、上司である鈴木 一郎(すずき いちろう)主任がファイルを抱えた状態で声を掛けてくれたものの……。
私に目を向けたまま歩いていた彼は、目先にあるデスクに気づかず激突。
ドササッと手にしていたファイルが音を立てて床にバラまかれた。
「あちゃー、やっちゃった」
ポリポリと頭を掻く姿にきゅんとしてしまうのは、きっとこの会社で私だけだろう。
鈴木主任は例の御曹司様と同じ二十七歳。
身長百六十五センチと男性としては低く、ヒョロッとした体型で頼りない。
くせ毛なのか、いっつも後ろ髪がちょこんとはねていて、細めの一重の瞳は眼鏡によって、ますます細く見えてしまう。
これで仕事ができれば女性の見る目も違ってくるかもしれないけれど、残念ながらのほほんとした性格で、男性版ドジッ子。