幼なじみが父親宣言。
幼なじみが恋人♡

両想いで満足

「あーっ、疲れたっ!」

私は智史と家の前で別れて、シャワーを浴び、メイクも落として、ベッドにダイブした。

「……なんか色々あって疲れたよ」

とりあえず、智史とお母さんの結婚がウソだったって事に、ホッとした。

そして、智史と両想いにもなれた。

私はベッドから起き上がり、箱に綺麗に仕舞ったネックレスを眺める。

ピンクのストーンがキラキラ綺麗。

「……へへへっ」

パタン……と箱を閉じる。

片想いの時は、本当に死ぬんじゃないか、と思うくらい胸が苦しくて辛かった。

両想いになった今も、別の意味で胸が苦しくていっぱいいっぱい。

「……でも、こんなに幸せな気持ちになれるんだな……」

ベッドにゴロン、と横になる。

ニヤニヤ笑いながら、目を閉じた。
< 106 / 118 >

この作品をシェア

pagetop