吸血鬼に甘い鎖を
そのあと、眠ろうとしても
なかなか寝付けなかった。




「…うー…。
寝れないー…」



なんか、好きってわかった瞬間
急にドキドキしてきちゃったよ!





今までのこととかを
振り返りつつ、
クロト君のいろんな言葉とか、
表情を想いうかべる。





あの時はこんな意味で言っていて
くれたんだなぁ、って
思うと余計に顔が赤くなってしまった。







「…だめだ。お茶でも飲もう」


そしたらちょっとは…






ガチャ。




私がドアノブを捻ろうとするのと
ほぼ同時にドアノブが動く。





「…へ?」





『…咲』




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