恋に目覚めたシンデレラ
「西園寺さんも行きましょう」
沙織ちゃんに背中を押され私達は歩き出した。
目的の場所に着き中に入ると課長、次長、チーフ以外のみんなは待っていてくれた。
「遅いぞ!何やってた」
「……ごめん……あの課長と次長とチーフは?」
「カウンターで先に飲んでる……おい、何であんたがここに」
矢嶋は葵の後から入って来た滉に気付いたようだ。
待っていてくれたみんなは滉が何者なのか気になったのか一斉に興味津々といった様子で視線を向ける。
「倉橋、この人は部外者だろう。何で連れてきた?」
「彼も一緒にダメかな?今日はちょっとした職場の飲み会だし……ほらっ、いつかチーフの奥さんが二次会に来たことあったよね?」
「それはうちの会社の元社員だったからだし……」
「おーい、矢嶋、倉橋と長谷川は来たのか?」
課長達とカウンターで飲んでいたはずのチーフが来た。
「チーフ、すみません。着くのが遅くなりました」
「来たならいいんだ。倉橋……その人はうちの部の者じゃないな……今日は貸しきりにしてもらってないのか?」